人気ブログランキング | 話題のタグを見る

恵那市ふるさと活性化協力隊(飯地町)のブログです。
by iiji-kyoryokutai

配筋から壁塗りまでまとめて報告!

ずっと落ち着かなく過ごしていたら、前回の投稿からすっかり間があいてしまいました。すみません。
この2ヶ月間に作業した内容をまとめてアップします!
フェイスブックでは随時作業状況や講座のお知らせなどをアップしているので、タイムリーに知りたい方はぜひフェイスブックページも「いいね!」してもらえると嬉しいです。
https://www.facebook.com/temagaigumi

まずは8月。配筋です。耐震補強をするため、基礎をコンクリートで固めます。その下地となる鉄筋を縦横に入れ、交差する点をひたすらワイヤーで留めます。ハッカという専用の道具を使い。針金ぐらいの細いワイヤーをひたすらぐりぐり留めていきます。なぜか単純な作業なのに、熱中してしまいます。
みんなずーーーっとぐりぐりやっていました。写真が間違い探しのようですが、みんな違う時間に撮影したものです。
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00170975.jpg
次は9月竹こまい作り。なんと竹やぶから竹を切りだすところから!
左官職人さんが指導してくださいました。初めてしる職人の知恵が満載!竹を切る時期、竹を割る道具の使い方、ナタなどの使い方。1日夢中で大量の竹こまいが完成しました!
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00170464.jpg
翌日は粗壁用の土づくり!上がビフォア。下がアフター。どうやるかというと
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00165561.jpg
当然人力です!土の中からゴミや石を取り除き、わらを裁断して混ぜこみ、水を加えて練ります。練るのは足で踏むのも効果的。大量の土からゴミを取り除く作業はかなりしんどかったですが、「ここで丁寧に仕事をすると壁を塗るときにその効果がよく分かる」という左官職人さんの言葉を励みにひたすら取り除きました。
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00154106.jpg
名付けて、「人間ベルトコンベヤー」。大勢で励まし合ってなんとか最後まで到達。。
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00230734.jpg
午後からは棟梁による大工講座。屋根の構造のレクチャー。「ほぞ」作り。ノミとカナヅチを使ってほぞ穴を掘りますが、これが難しい。これも熱中してました。
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00153118.jpg
お次は左官職人さんによる「コテ板」作り。壁塗りには欠かせないのですが、消耗品なので、手軽に作れるように簡単な作り。とはいえ、初挑戦の人たちにとってはなかなか難しい。曲尺の使い方やノコギリでまっすぐ切ることなど四苦八苦してようやくマイこて板の完成です!
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00152511.jpg
10月は竹こまいを編む作業。飯地では「へいぼろ を かく」と言うそうです。「へいぼろ」が竹こまいのこと。「かく」が編むというか取り付ける作業のこと。外国語みたいですね〜。
今回も左官職人さんの技がそこかしこに!縄の編み方も取り付ける竹こまいの位置に合わせて色々な方法を自在に繰り出します。最初は???だったのですが、理屈が分かったらこれまた熱中してしまいます。竹こまいが無性に編みたくなる中毒もまたもや発生。毎回いろんな中毒症状が出る講座です。
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00151808.jpg
竹こまいを編んだら(へいぼろをかいたら)お次はいよいよ壁塗り。かわいい助っ人も登場して土を練ってくれました。
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00150333.jpg
やってみるとこれがまた難しい!左官職人さんが軽々とやってのけるのを見て、いざ挑戦してみると、すくった土が全て下に落下する。。職人さんがやると壁に吸い付くように土がついていくのに。。。
力任せに押し付けて見たり、職人さんにコツを教わったり、時間とともに皆さん少しずつ上達していきました。ちびっこも挑戦!大工さんの息子さんはさすが血筋。かなりの腕前でした。
配筋から壁塗りまでまとめて報告!_f0331141_00145133.jpg
こうして全ての壁が塗りあがり、耐力壁がつけられる次回の作業日を待っている三本杉のお家でした🎵







# by iiji-kyoryokutai | 2015-10-28 00:39 | 飯地・空き家と人生のリフォーム塾

楽しいアタマの使い方(石積み編その2)

自主作業日から3日後、リフォーム塾第4回講座の日。
メイン作業は後日詳細レポートしますので、今回は気になってしょうがなかった石積みの続きを。

前回の作業で私たちのやった石積みを眺めた棟梁が一言。「これは、水糸引いてやらんといかんな」
そして、いつのまにやら引かれた水糸を見て、唖然。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21565567.jpg
めっちゃ曲がってる〜005.gif005.gif005.gif
おかしい。まっすぐだったはずなのに、こんなにグネグネだったなんて。。
てことで、もう一回やり直し(T0T)

今日は石積み担当が多し。Rちゃんや、Yねえさん、そして見学に来ただけのはずのIちゃんも巻き込んで石積み開始。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21570390.jpg
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21572960.jpg
とにかく、石をあっちむけたりこっち向けたり。ぐるぐる回してみたり。ぴったりくる組み合わせを探します。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21572580.jpg
今日も通りすがりに棟梁や塾長がアドバイスをくれます。
「この大きい石、使っとらんけど、なんとか使える勘考(工夫)をしてみい」←これが見事にぴたっとはまる場所が見つかるのです
「石を積む時は手前を下げると上の石が滑り落ちてくるから、できるだけ後ろ下がりに積むようにすると安定するとええ」
「小さい石を上手に使って固定させていくんや」

そこへ協力な助っ人登場!大家さんのMさん。
一緒に石を積んでくれながら、「うちに来とった石屋さんがこんな感じで積んどったよ〜」と石を金づちでコンコンコンと叩いて間に詰める技を教えてくれました。これで俄然グレードアップ。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21575736.jpg

そんなこんなで気合いで積んだ石積みがこちら。左側が朝の状態。右側が作業終了時の状態。
どうですか?見事にまっすぐでしょ〜。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_22261388.jpg
正面からみると、こんな感じ。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_22311409.jpg
棟梁も「現代の名工たちが積んだ最高傑作だ」とお褒めの言葉?をくださいました。

重たい石を持ち上げたり回したり降ろしたり、力も使ったけど、何よりアタマをフル稼働しました。
石積みって、想像以上にアタマ使いますよ。。テ⚫️リスよりよっぽど難易度高い、限られた石で見事積み上げたみなさんに拍手です!

こんな経験一緒にしてみたいあなた。
飯地・空き家と人生のリフォーム塾 参加申し込み受け付け中です。
田舎ぐらしを考えている方、空き家のリフォームの方法学びたい方、これまでの生き方見つめなおしてみたい方。ぜひどうぞ。
この家に住んで、パン屋さんやカフェなどの小さなお店やギャラリー、オフィスなど田舎スモールビジネスに挑戦したい方も同時募集中です。

単発参加、日帰り参加も可能です。
お申し込みは下記のサイトからお願いします。
http://iiji.town-ena.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=52
お問い合わせは、事務局 岡田まで
iiji.temagaigumi@gmail.com
080-2659-0052




# by iiji-kyoryokutai | 2015-08-18 22:39 | 飯地・空き家と人生のリフォーム塾

楽しいアタマの使い方(石積み編その2)

自主作業日から3日後、リフォーム塾第4回講座の日。
メイン作業は後日詳細レポートしますので、今回は気になってしょうがなかった石積みの続きを。

前回の作業で私たちのやった石積みを眺めた棟梁が一言。「これは、水糸引いてやらんといかんな」
そして、いつのまにやら引かれた水糸を見て、唖然。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21565567.jpg
めっちゃ曲がってる〜005.gif005.gif005.gif
おかしい。まっすぐだったはずなのに、こんなにグネグネだったなんて。。
てことで、もう一回やり直し(T0T)

今日は石積み担当が多し。Rちゃんや、Yねえさん、そして見学に来ただけのはずのIちゃんも巻き込んで石積み開始。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21570390.jpg
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21572960.jpg
とにかく、石をあっちむけたりこっち向けたり。ぐるぐる回してみたり。ぴったりくる組み合わせを探します。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21572580.jpg
今日も通りすがりに棟梁や塾長がアドバイスをくれます。
「この大きい石、使っとらんけど、なんとか使える勘考(工夫)をしてみい」←これが見事にぴたっとはまる場所が見つかるのです
「石を積む時は手前を下げると上の石が滑り落ちてくるから、できるだけ後ろ下がりに積むようにすると安定するとええ」
「小さい石を上手に使って固定させていくんや」

そこへ協力な助っ人登場!大家さんのMさん。
一緒に石を積んでくれながら、「うちに来とった石屋さんがこんな感じで積んどったよ〜」と石を金づちでコンコンコンと叩いて間に詰める技を教えてくれました。これで俄然グレードアップ。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_21575736.jpg

そんなこんなで気合いで積んだ石積みがこちら。左側が朝の状態。右側が作業終了時の状態。
どうですか?見事にまっすぐでしょ〜。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_22261388.jpg
正面からみると、こんな感じ。
楽しいアタマの使い方(石積み編その2)_f0331141_22311409.jpg
棟梁も「現代の名工たちが積んだ最高傑作だ」とお褒めの言葉?をくださいました。

重たい石を持ち上げたり回したり降ろしたり、力も使ったけど、何よりアタマをフル稼働しました。
石積みって、想像以上にアタマ使いますよ。。テ⚫️リスよりよっぽど難易度高い、限られた石で見事積み上げたみなさんに拍手です!

こんな経験一緒にしてみたいあなた。
飯地・空き家と人生のリフォーム塾 参加申し込み受け付け中です。
田舎ぐらしを考えている方、空き家のリフォームの方法学びたい方、これまでの生き方見つめなおしてみたい方。ぜひどうぞ。
この家に住んで、パン屋さんやカフェなどの小さなお店やギャラリー、オフィスなど田舎スモールビジネスに挑戦したい方も同時募集中です。

単発参加、日帰り参加も可能です。
お申し込みは下記のサイトからお願いします。
http://iiji.town-ena.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=52
お問い合わせは、事務局 岡田まで
iiji.temagaigumi@gmail.com
080-2659-0052




# by iiji-kyoryokutai | 2015-08-18 22:39 | 飯地・空き家と人生のリフォーム塾

正しいアタマの使い方(石積み編)

リフォーム塾 自主作業日。「てんあつ」作業の日でした。平日だったので、参加者はほぼ飯地のボランティアのみなさん。塾生さんの女性が一人きてくれました。
てんあつ作業は、大家さんが差し入れてくれたエネルギードリンクの効果か、職人技炸裂でガンガン進み、1日で4トン車5杯分の土を入れて、あんなにでこぼこだった地面が平らにしっかり固められました。
正しいアタマの使い方(石積み編)_f0331141_21272471.jpg
私たち女性2人を中心に棟梁から「ここに土留めの石積みをしてください」とのミッションが下りました。しかも自分たちで考えてやってみなさいと。棟梁。やらせて育てるタイプなんですね。。
正しいアタマの使い方(石積み編)_f0331141_21345014.jpg
とにかくまず、石を置くところをまっすぐ削ればいいんじゃないかと鍬で溝をつけます。そこに石を並べて行くのですが、これが手強い。いざやってみるとさっぱりどうしていいかわかりません。石を置いては戻し置いてみてはやり直しの繰り返し。。でもやっていくうちに、何がわからないかが見えてきます。石は縦に置いたらいいのか、横に置いたらいいのか。表面をまっすぐ揃えるには石のどの面を使ったらいいのか。
正しいアタマの使い方(石積み編)_f0331141_21343827.jpg
棟梁や塾長が時々通りがかっては、ヒントを置いていってくれます。
「石は大きめなのを一番下の段と上の段にもってくるようにすると安定する」
「できるだけ後ろに長く使うと安定する」
「表面をまっすぐ揃えるようにして、後ろは小さい石を入れ込んで調整する」
「プロの石やさんは最初に全体の石を眺め回して、どの石をどこに置いたらいいか組み合わせを頭のなかで決めてから積み始める」←そんなんできるわけないや〜ん!!
「わからーん」「もうだめだ」「気持ち悪くなってきた」
「自分で積んだエリアに名前刻んでおいて、崩れたらその人のところに連絡しようぜ〜♪」など弱音を吐きながらもみんなで格闘。。
正しいアタマの使い方(石積み編)_f0331141_21344381.jpg
正しいアタマの使い方(石積み編)_f0331141_21335073.jpg
ようやく形になりかけたところで今日の作業は終了。
正しいアタマの使い方(石積み編)_f0331141_21334314.jpg
一緒に作業した塾生のTちゃんと、「このままでは終われないね!」と、次回必ず石積みを完成させる事を誓って帰路についたのでした。(次回へ続く)




# by iiji-kyoryokutai | 2015-08-18 21:55 | 飯地・空き家と人生のリフォーム塾

お家の整体

さて、二日目。昨日、全ての柱の高さをジャッキアップで揃えました。今日は「たておこし」です。
わかりやすく言うと「歪み直し」の作業です。

まずは、「面(つら)を通し」ます。南北方向の柱の並び位置と東西方向の柱の並び位置がまっすぐになるよう調整します。
お家の整体_f0331141_22100933.jpg
それができたら、いよいよ「たておこし」。
これも一本一本おこしていくのではなく、東西方向。南北方向の一列を一緒におこしていきます。
まずは傾きの測定。柱の一番上にピンを指し、そこから重りのついた紐を垂らします。めっちゃ原始的だけど、ちゃんと歪みがわかる!
お家の整体_f0331141_22225804.jpg
大工さん達の持っている道具はシンプルだけど、機能的なもの。作業を見極めて、さっと必要なものを取り出し、動きに無駄がない。本当にかっこいい。。

一番奥の柱にチルホールという手動ウインチのワイヤーを引っ掛け、一番手前の外側に力点を作り、ゆっくりゆっくり引っ張っていきます。
お家の整体_f0331141_22234480.jpg
お家の整体_f0331141_22215843.jpg
家のあちこちがみしっみしっと悲鳴をあげているよう。本当に歪んだ骨をまっすぐにしているみたい。
時々、引っ張る力が強すぎて、ワイヤーがびしっと切れてしまったり、ばきっと家のどこかから大きなきしみの音がしたり。。今回はいつになく緊迫感が漂っていました。

ワイヤーで引っ張った後にもう一度歪みチェック。ちゃんとまっすぐになってます!大工さん達本当にすごい!
ちなみに、大工さん達に「普通は、誤差どのくらいまで許してもらえるものなのですか?」と質問したら、「だいたい3ミリやね。古民家のリフォームの場合はせいぜい1.5センチぐらいまでかな。」と。
こんな自然素材ばっかり使ってて、昔の梁なんて、まっすぐじゃなくてぐねぐね曲がってるのに、1.5センチ以内に合わせることができるなんて、神業ですね!
お家の整体_f0331141_22225231.jpg
傾き、歪みを直したら、元に戻らないよう、仮止め。
これも作用反作用がきちんと考えられています。これを見ながらとある参加者の方が「まるで家の整体みたいですね」と。まさにそうですよね。整体のプロセスとそっくり!100年の重みで傾き歪んでしまっていたお家の「骨」がすっきりまっすぐになりました。
お家の整体_f0331141_22233626.jpg
大工さん達はこういう知恵や技術を親方の背中を見て「一回しか言わんぞっ!」とか言われながら必死で覚えて培ってきたのだから、本当に尊敬します。そうやって大工さん達が築いてきた知恵や技術を惜しみなく(しかもボランティアで!)教えてもらえるのだから、とっても貴重な機会なのです。

もちろん男性の方がやりやすい作業もありますが、女性ができる作業もたくさんあります。
一人で何もかも全部やるのもいいですが、お互いにやれる仕事を分け合ってやるのもいいもんです。

飯地・空き家と人生のリフォーム塾 参加申し込み受け付け中です。
田舎ぐらしを考えている方、空き家のリフォームの方法学びたい方、これまでの生き方見つめなおしてみたい方。ぜひどうぞ。
この家に住んで、パン屋さんやカフェなどの小さなお店やギャラリー、オフィスなど田舎スモールビジネスに挑戦したい方も同時募集中です。

単発参加、日帰り参加も可能です。
お申し込みは下記のサイトからお願いします。
http://iiji.town-ena.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=52
お問い合わせは、事務局 岡田まで
iiji.temagaigumi@gmail.com
080-2659-0052





# by iiji-kyoryokutai | 2015-07-27 23:02 | 飯地・空き家と人生のリフォーム塾